世の中、平和すぎるから問題が起こる

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Young boy alone in a war zone

今、世の中って平和ですね。

戦後、日本は焼け野原から奇跡のように
復興して現在の経済大国になりました。

そして、日本の一番すごいところは
どこの国よりも安全な国であること。

私は海外に住んでいるので、日本がどれほど
特別な国であるかを痛感しています。

ここ北米はたしかに豊かな国ではありますが
節度あるサービスは受けられず、細やかな
対応ではないく、お店などでは店員のほうが偉そうで、どちらがお客なのかわからない
というレベルです。

しかも犯罪率は日本の30倍とも言われてます。

ほとんどの家庭が2~3丁のピストルを所持しています。

このことだけ見れば日本は何も問題がなく理想的な国だと言えますね。

平和だけど、ちっとも幸せではない不思議な民族

今の日本は人間の精神が疲弊していると言われています。
その証拠に世界保健機関(WHO)の調査によると、
日本は自殺が多く世界全体で男性は12位、女性はなんと3位に位置しています。

青少年の自殺は先進国で第1位。
しかも精神病の病床数は世界一です。

平和なのに夫婦間の戦争や自殺が激増する現在、日本はどうなってしまうのか?

申し分ない平和な環境でありながらも、幸せを感じることが
できない、という皮肉な現象が起こっているのです。

戦争のない時代に生まれたのに、心の戦争はあいも変わらず
ずっと個人の中では続いているということなのでしょう。

心の戦争が、夫婦や親子の戦争に発展しています。

私は昭和30年代初期の生まれですが、その時代背景はまだ敗戦後の物不足や、交通や生活環境は貧しいものでした。

ようやく我が家も洗濯機を買って手回しの脱水をしていたことを
思い出しています。

その後、私は戦後の急成長した過程をずっとウォッチングしてきました。

そして現代・・・

たいていの家にはすべての電化製品が揃い、さらに
インターネットやソーシャルメディアの全盛期です。

今、振り返るとあっという間にこんな時代が来た。
という印象です。

さらにゲームの復旧がすさまじく、ある意味、子どもも大人も
熱中できるようなものがどんどん開発されています。

youtuberと言われる人たちがもてはやされ、画像をアップして配信するとかパソコンを駆使して仕事をしている。

これが今の小学生がもっとも憧れる姿となりました。

昔の人たちは汗を流して労働をいとわず、季節がくれば地方から出稼ぎに出て家族を養うという時代でした。

そういう風潮は、もうどこにも見られません。

最も急がれる教育は家庭と夫婦教育

平和から与えられる恩恵も大きいけれど、平和が当たり前になるとその恩恵がかえって弊害になるのだと思います。

もっとしっかりと生きていこうとか、飛び交う情報に
振り回されずに自分の生き方を見つめる時間をもつ。

そんな機会が薄くなっているような気がします。

昔は、今のようにゲームや風俗などのようなものは、巷にあふれてはいませんでした。

今後、戦争の脅威とかが現実になったら、
人間はもっと真剣に人生に向かい合って緊張感を持って生きるかもしれません。

ファッション雑誌とか動画を見て楽しんだりすることはしないことでしょう。

人生を深く見つめて、密度のある過ごし方をするかもしれません。

人間は命が守られない環境や病気で余命宣告をされても、依然として、のんきにゲームに興じているほど愚かではありません。

どこかに自分の人生や命の価値を追求して価値観を構築しようともがくでしょう。

これからの時代、最も急がれること。
それはもっとも大事な家族の教育であり、家族文化を取り戻すことなのです。