現在日本は約40%の離婚率です。
これは、長い期間かかって少しずつ上がってきたものでなく
ここ数十年で急速度に上昇しているのです。
私が生まれた1950年代ころまでは離婚率は7%ぐらいのものです。
日本は約2000年という歴史がありますが、その間はほとんど
離婚というものはありませんでした。
過去2000年間、離婚は5%ぐらいで横ばいでした。
急激に離婚が増えた理由は1950年代から始まった集団就職などで
地方から東京に行く世代が多くなったことが要因です。
それまでは祖父母、父母、子どもたちの3世代同居が
当たりまえだったのです。祖父母を中心として家族が
しっかりとまとまっていました。
核家族が増加したのは集団就職などでふるさとから離れて
その後、夫婦だけで生活するスタイルが主流になったからです。
家族の絆は祖父母が背後から子どもや孫を見守って
いたことで成り立っていました。
ところが現代は祖父母が不在。
若い夫婦が自由に生きる時代、自己主張ができる時代です。
お互いの意見をあわせるという努力をする環境圏が
薄らいでいます。
さらに問題なことは独身を貫く人たちが増えていることです。
婚姻率が急激に下がっているのです。
さらにさらに、少子化問題などなど・・・。
今後、健全な家庭を営むことがとても難しい時代に突入していく
ことでしょう。
これはかなり深刻なことなのです。
仏壇に手を合わせる、年寄りを敬う、などの習慣もなく、
しきたりや伝統というものがどんどん失われつつあります。
最近のお子さんはおじいちゃん、おばあちゃんの名前も
知らないことが当たり前。
このような世代では、お互いにきままで自由な夫婦のあり方
が離婚を加速していると考えられます。
今後、夫婦、家族というものをよく振り返ってみませんか?
家庭はかけがえのないものです。
家庭の立て直しは、なによりも大事なことです。
日々の生活の忙しさに追われ一番大事なことが
おろそかになっていませんか?
家族の絆が薄らいでいけば、未来はとても厳しい状況になるでしょう。