親子、夫婦の戦争は加速している
戦争が終わって70年・・・。
日本は敗戦国なのに、奇跡のような成長を遂げて世界トップの
経済大国にのし上がりました。
日本人てすごい民族なんですね。
それでは、そのごとくに心の世界も豊かになって平和になったのか?
いささか疑問です。
私が生まれた昭和30年時代までは離婚率はわずか5%たらずでした。
ところが今、40%です。
夫婦の戦争も親子の戦争は加速しているのが現実です。
この現実は何を物語っているのでしょう。
離婚が増加するだけでなく青少年問題、虐待、自殺やウツの問題も
年々増えています。
それは日本人が劣っているというわけではありません。
必要なのは正しい結婚観や夫婦の学び
ただ、それだけのことです。
ではその価値観はどこから来るのでしょうか?
実際に子どもの価値観は一方的に両親からの影響を受けます。
この世に生を受けてずっと親の元で様々なことを子供は学びます。
●人間関係に対する感情(人間関係が楽しいものか、面倒なものか)
●男女の関わり方
●金銭感覚
●夫婦のモラル
●自分以外の人間に対してどうあるべきか?
私たちはこれらの価値観を親から相続します。
しかもこの感覚は無意識、つまり潜在意識に蓄積されるのです。
人生観の基本のほとんどを幼少から日々、教育されて私達は大きくなりました。
しかもこの感覚は無意識です。
潜在意識というものは日頃は自覚されませんが、そういうものが
あることすら、わからないまま私たちは生きていることを
思い出してみましょう。
まったく自覚のない間違った価値観、ひとりよがりや思い込み
普段は真面目、人柄もいい、なのに
そんな人が突然、自殺したり
人を傷つけたり、刑事事件を起こす。
これはまさしく無自覚な感覚がその人をそのように行動させて
しまうのです。
家庭にあっては、その蓄積されたものが目覚めると夫婦間でとりとめのない
トラブルが発生します。
それは夫婦の中にだけ原因があるのではなくあきらかに潜在的な
価値観のぶつかり合いが生じていると言ったほうが正確です。
この潜在的な課題にメスを入れることなしに、夫婦の関係を解決することは
不可能に近いことでしょう。
本当の夫婦間に起こる問題の根本は、夫婦が出会う以前にあります。
この価値観はその人の人生の信念のようになっていること。
それが今まであなたが配偶者に対して「なぜ、いつもこうなの?」
「どうしてわかってくれないの?」と悩み続けてきた根本原因なのです。