どんなカップルでも夫婦の危機に遭遇することはあります。
それがあまり深刻な状況にならずにおさまるか、あるいはもう、
お互いに割りきっていこうとそれなりの努力をするか、また、
どうしようもないほどに悪化してしまって離婚を終始考え続けているか。
あるいは仮面夫婦となって子供が成長して独り立ちしたとたんに
あっさりと別れるか。
また的確な努力をして本物の夫婦として成長するか。
どれかのパターンになっていくのです。
かりにもし、表向きには安泰だったとしても、互いの内面に不満を抱えたまま
暮らして言った場合、潜在的なものが引き金になって思いもかけないときに、
それが表出することがあります。
お互いが大きな不満を抱えて仮面夫婦でいる場合、
それはより深刻になることがあります。
それは子供の未来にマイナスを生むのです。
未来を描くエネルギーがなくなります。
特にコミュニケーションなど人間関係とか社会に出ていくときに
足かせになります。
実は夫婦の問題が多いのは先祖の期待度が高いというのが
私の見解です。
夫婦が険しくなるのは先祖が夫婦を壊してきたから、あるいは
課題を無視して生きてきたからです。
その宿題が今の私達に、そのまま継承されるのです。
親が、がんばった分は必ず子孫にそのままいいものを継承できますが
そうでないから今、夫婦がうまくいっていないのです。
むしろ先祖の期待値が高い、と自覚して前向きに取り組むことです。
いずれにせよ、何もせずにいても、いずれ苦労が待っています。
夫婦とはこの世の中で一番、近い人間関係です。
二人の間に子供が産まれたときその子供の人生をも、左右するのは
夫婦間の親密度です。
背中を向け合って世間体だけのために、離婚を回避しても、
そのためのつけは高くつきます。
せっかく一生を共にする関係ですから、この夫婦についてもっと考えてみましょう。
これがうまくいってこそ、初めて人生はハッピーだ、といえるのです。