男性は往々にして、今の自分は本来の自分じゃない。
もっとすごいことができるはずだ。
とひそかに自分の妄想に浸っている。
こんなことが多いのです。
次第に周りの現実と折り合うことができなくなって
周囲との摩擦が生じるのです。
この原因は、どこにあるのでしょうか?
大抵は、生い立ちにあると言われています。
親が過去、子供に過度に期待したり、干渉した。
あるいは母親が夫と不仲であることで
子供依存になっている、
あるいは極端な放任主義。
この課題は将来、結婚後の課題を
形成してしまうのです。
ピーターパンシンドロームという言葉を聞いた
ことはありますか?
大人になれない男性のことを
言います。
「大人になれない幼児的な部分」が
現れていろいろな問題を起すのです。
アメリカでも日本でも、この傾向は顕著に
見られます。
仕事が安定しない、人間関係の
トラブルを起しストレスを抱えやすい。
こんな悩みを持っている男性は、生い立ちを
フィードバックする必要があります。
ピータ-パンシンドロームの人達の特徴は
自分が自己実現できないのは
「周りのせいだ」と思ってしまうことです。
環境さえ変えれば自分の実力が発揮できて
理想どおりに生きていけるに違いない。
「俺はもっとすごい人間なはず・・・」
と思い込んでしまうのです。
職場が変われば、自分の実力は発揮される。
離婚さえすれば、ちゃんとした人生の切り替えが
できる。
今の自分は本当の自分ではないと信じ、
いつまでも身勝手な言動や行動をして
問題は周りのせいにします。
理想の自分を追い求めてしまうので
周りが、振り回されるのです。
理想と現実のギャップには一向に
向き合おうとはしません。
ところで・・・
ピーターパンシンドロームの男性は
人当たりもよく
実に真面目で頑張り屋さんです。
一見してそんな問題をかかえているようには思えません。
体裁がよくそつがないのです。
だからきっとこの人はスゴイ人だと思われがちです。
しかし、一度、壁にぶつかると彼のなかにある何かが
はっと目覚めてしまうのです。
この目覚めは、極端な場合は
自分より弱い立場の妻にDVとかモラハラなどの形で
現れる場合もあります。
結婚してガラリと変わる夫に呆然として
しまうことになります。
他人だったら職場を去るとか、人間関係も距離を
おくなど対処の仕方もあります。
しかし夫婦の場合はそうはいきませんね。
妻がそれを理解せず夫を変えようとか
気付いてもらえたら。という欲求をしても
問題のほころびがかえって大きくなってしまいます。
どうしても、第3者が入って舵取りをしないと
うまくいかないケースが多くなっています。
私の手法は・・・
まず彼はとてもプライドが高い
ということ。
それに反して、劣等感が強くすぐ周囲と比較してしまう。
この傾向があるので、そこをうまく操縦していかなければ
なりません。
だんなさんの親子問題をよくよく分析します。
そして彼の潜在意識にある、
彼の感情と課題を理解します。
「妻との関係を切れば
いい人生を生きることができる。」
これは彼の単なる錯覚であることが
ほとんどです。
ここに原点があると妻が、しっかりと
見定めることです。
それ以上に必要な要素、家系的な課題も
加味して理解する。
このプロセスが必要となります。